直近のレバレッジ使用制限と義務的なマイナス残高防止措置に続き、欧州監督当局はライセンスを所持しているブローカーにそのライセンスについて確認し再度検討する必要があると通告した。
ブローカーに送られた通知文書によると企業はビジネスモデルを慎重に再度評価するようにと指示が出された。規制変更が業界全体の将来の収益に影響を及ぼすと予想され、一部ブローカーの資本と流動性を見直す必要があるとしていいる。
ブローカーは現在の自己資本充実度評価(ICAAP)でビジネスへ対する期待事項に反映し、資本及び流動性要求事項を詳しく説明することを義務づけられる。
マイナス残高の保護
ESMAが策定した新しい規制枠組みの中で重要な要素の一つは不利な市場動向から顧客を保護することである。全てのブローカーはマイナス残高の保護措置を提供することがブローカーが直面するリスクと保有する資本及び流動性にどのような影響が及ぶのか慎重に検討する必要がある。
IFPRU 125Kライセンスを保有する企業はマイナス残高保護の提供が現在パート4aライセンスと一致するかどうか考慮しなければならない。規制機関によって市場リスクを監修することができる能力はMatch PrincipalとIFPRU 1.1.12Rによって制限される。
Finance Magnatesが2018年1月に報告したように、該当ブローカーは顧客に継続してサービスを提供できるよう許可を変更しなければならない。
レバレッジ詳細情報
規制対象企業に対するESMAによる説明によるとレバレッジ制限は導入日の新規ポジションにのみ適用される。したがって既存のオープンポジションは以前のレバレッジが引き続き適用されることになる。規制当局はブローカーに対し、移行期間中は顧客の利益を最優先に考え対処法を慎重に検討するよう促している。
今後数週間で、規制当局はIFPRU 125Kがマイナス残高に対する保護の要求事項を満たすためにライセンスのアップグレードするか、資本を増やす予定かについての回答を英国FCAに求められている。